こんにちは、いずみです!
「ご褒美って、具体的に何をあげればいいの?」と悩む方は多いのでは?
今回は、ご褒美選びのコツや、ご褒美のあげ方で気をつけること、わが家で子供に具体的にどのようなご褒美をあげているのかについて説明します。
目次
1.何をご褒美にする? ー ご褒美選びのコツ
・特別なものをあげない
・長期間あげることになっても問題ないものにする
2.あげ方で注意すること
・最初は少ないご褒美で様子見
・ご褒美を多用しない
・親が主導権を持つ
・ご褒美を変えたり新しいルールを設けるのは、切りのいいタイミングで
3.わが家で日本語学習のご褒美としてあげている(あげていた)もの
・お高めチョコレート
・日本語の本
・追加のお小遣い
・ご褒美券
1.何をご褒美にする? – ご褒美選びのコツ
実際に学習の習慣化にご褒美を取り入れていますが、ご褒美を使うことに害はないと思っています。
ただ、そうは言っても、何を・どんなふうにあげるかによっては「勉強目的がご褒美をもらうこと」になってしまうと思います。
ご褒美ありで日本語学習に取り組み始めて約1年半が経過した今、ご褒美を決めるときに考慮すべきと思うことを挙げます。
※ご褒美を取り入れて学習の習慣化にこぎつけた件についてはこちら。
特別なものをあげない
ご褒美を、たとえば高価な物や「子供がほしがっていたおもちゃ」などとても魅力的な物にしてしまうと、「ご褒美をもらうことだけが勉強目的になる」ということは十分ありうると思います。
長期間あげることになっても問題ないものにする
上記の理由で、うちではすでにあげていたものを「ご褒美化」したり、子供に普段あげているものでワンランク上のものをご褒美としてあげたりしています。
具体的には、「本」「お高めチョコレート」などです。
もし長期間あげることになっても問題ないものをご褒美にしています。
2.あげ方で注意すること
最初は少ないご褒美で様子見
一度ご褒美と決めたものをやっぱり後から減らす、というのはなかなか難しいと思うので、最初は少なく始めて、うまくいけばそれでいいし、効果がないようであれば様子を見ながら追加するか変更すればいいでしょう。
時間に余裕をもって日本語学習をスタートできれば、小さいもの、たとえば「シールを貼る」や、「できたね!」「頑張ったね!」という声掛けくらいでも学習を習慣化できると思います。
以下、他に気をつけていることです。
ご褒美を多用しない
うちは日本語学習以外では、ご褒美を極力使わないようにしています。
日本語学習に関してはご褒美をあげることにしたのは、7歳の子供に「日本語学習をやる意義を感じて自発的にやれ」ということや、本人にモチベーションがない状態で継続的に学習に取り組ませるのは無理がある、と思ったからです。
テストで高得点を取ることや家の手伝いなど、日本語学習以外でもご褒美を使うことが多いと、子供はご褒美をもらうことが当たり前になってしまい、「ご褒美くれるんだったら●●してあげる」となっても不思議ではありません。
ご褒美を乱用しなければ、ご褒美がささいなものであっても効果があると思います。
親が主導権を持つ
いくら日本語保持のためとは言え、子供がご褒美として高額なおもちゃをほしがっても応じないし、その結果子供が日本語学習をやめてしまってもしょうがない、と思っています。
もしそういったリクエストが子供から出た時は子供と話し合いをして、高額なご褒美はあげられないことや、今まで続けてきた学習をやめたらどうなるか説明し、最終的には子供の判断に任せると思います。
ご褒美を変えたり新しいルールを設けるのは、切りのいいタイミングで
現行のご褒美をやめて別のご褒美に変えたり、ご褒美に関するルールを変更したい場合、いきなり「今日から……にするから」のように通告するのではなく、「来月から」「新学期が始まったら」「2年生になったら」など、区切りとなるタイミングがやりやすいと思います。
さらに、そのことを余裕をもって&理由付きで予告しておいてあげると、子供も受け入れやすいでしょう。
うちでは子供が小1から小2になるタイミングで、学習メニューを少し増やしました。覚える漢字も増えるし、これまでの学習量では足りなくなると思ったからです。そして、そのことについては小2になる1か月ほど前に子供と話し合い、子供も納得してくれました。ご褒美の増量は必要なかったです。
3.わが家で日本語学習のご褒美としてあげている(いた)もの
さて、わが家の具体的なご褒美の内容です。
- お高めチョコレート(1個) …7日連続できたらもらえる
- 日本語の本 …シール10個でもらえる
- 追加のお小遣い …1か月間1日も休まずできたらもらえる
このうち「日本語の本」が、ご褒美導入前からもらっていたものをご褒美化したもの、「チョコレート」と「追加のお小遣い」が新たにご褒美としてあげることにしたアイテムです。「えー、本は前からもらってたからご褒美じゃないよー」といったクレームは、幸いきませんでした。
ちなみに、うちの子にとって特に効果があり、モチベーションとして重要なご褒美は「チョコレート」です。
①お高めチョコレート1個 ※こちら→ リンツのチョコレート
7日続けてやると1個もらえます。6日間できていても、7日目に休んでしまったらまたゼロからのスタートになります。
最初は「追加のお小遣い」だけを新たなご褒美として設定していました。でも、おそらく1か月が遠すぎたのでしょう、「1か月頑張れば追加のお小遣いをもらえる」とわかっていても、疲れている時など「もらえなくてもいいよ。今日はひらがなやらない」となってしまうことがありました。そこで、「毎日やる」を習慣づけるためのモチベーションとして、息子が大好きなチョコレートを追加しました。
小学校や中学校のマラソンの時、「もう歩きたい…と思った時は、ゴールではなく、とりあえず次の電柱までは頑張ろうと思え。電柱まで来たら、また次の電柱まで頑張れ。そうしているうちにゴールに着く」と先生に言われませんでしたか?(私の先生は言ってました)1か月ではなく、まずは7日間頑張るためのご褒美がこれです。そしてまた次の電柱(チョコレート)まで走る…。うちの子には効果大でした。
②日本語の本
計10個シールがたまると日本語の本が1冊もらえます。
【追記】モチベーションとしての作用がそこまで強くないため、現在では「シールが20個たまると本1冊」に変更しています。
③追加のお小遣い(1.50ユーロか2.50ユーロ)
これに関しては、小学生になったしもう少しあげてもいいかなと思っていたので、その分をご褒美にした形です。
学習を1か月間、1日も休まずにできたら追加で2.50ユーロ(現在のレートで360円)もらえます。
月に2回までは休んでしまってもOKで、「2回休んでも1.50ユーロ(約200円)はもらえる」としました。
これは「1回でも休んだらもらえない」としてしまうと、1回休んでしまった時点で「もらえなくなっちゃった。じゃあ、今月はもう全然やらなくていいや…」となることを防ぐためです。
④ご褒美券(現在は廃止)
上の①~③で十分なため、ご褒美券はだいぶ前に廃止したのですが、以前はちびむすドリルの「やる気どんどん‼すごろく」というのを印刷して、ゴールに到達したら好きなことをリクエストしていいことにしていました。
たとえば、「ポップコーン付きおうち映画券」とか、普段行く近くのプールじゃなくて「隣町の大きい屋内プールに行ける券」などです。
あと、ご褒美ではないですが、日本のアニメを毎日30分見ていいことにしています。
息子はアニメからもかなりの語いを吸収しているので、貴重な語い獲得源でもあります。
基本的には「勉強してからテレビ視聴」という順番なんですが、たまに「先に見たい」という時もあって、それでもいいことにしています。テレビを見る前に学習を済ませたら、5分長く見ていいことにしています。
もし勉強をやらなかったら、次の日はテレビを見ることができません。
気付き
うちの子に関して言えば、「1週間でもらえるチョコレート1粒」の方が、より価値の高いご褒美である「1か月先にもらえるお小遣い」より効果てきめんでした。
月末に私が「今月も1日も休まなかったから、2.50ユーロもらえるね!」と言うと喜びはします。でも、月末(という彼にとっては遠い未来)にもらえる追加のお小遣いが、学習継続のモチベーションとして働いている感じはなく、むしろふだんは完全に忘れています。漢字を書いてテレビを見る、そして目先のチョコレートを楽しみにやっているうちに勝手に1か月たっている、という感じ。
なので、うちの場合は、学習を習慣化するためのご褒美としては、大好物のチョコレート1粒だけで十分だっただろうと思います。
もちろん子供さんによると思いますが、年齢が低いうちは、ご褒美をあまり先に設定してしまうと、ご褒美としての効果が出にくいと思います。
それから、うちではご褒美の複数使いをしていますが、こんなにたくさんにする必要はなかったと今では思います。でも当時は、この1年半の経験から学んだことを知らなかったし、長期に渡って試行錯誤したのにうまくいかず途方に暮れていたので、子供が絶対「やる!」となるように量でインパクトを与えようと思ったんですね。今度こそ学習習慣を定着させたかったので。
最後に
今回は、ご褒美選びのコツや、ご褒美のあげ方で気をつけること、ご褒美の具体例について書きました。
ご褒美に関するルールや何をあげるかなどをあらかじめきちんと設定しておけば、ご褒美をあげる時に子供に流されることもないので安心です。
それでは、また!