こんにちは、いずみです!
今回は、息子が小2の時に購入した『新レインボー小学国語辞典 改訂第7版 ワイド版』の感想を書きたいと思います。
本の読み聞かせや日本語学習の時に「〇〇ってどういう意味?」と息子に聞かれることが増えていて、でも瞬時に辞書に載っているような的確な説明をするというのは難しい。
息子がせっかく言葉の意味を知りたいと思っているのに、いまいちな答えしかできないのがもどかしく、「辞書があったらなぁ」と思うことが増えていた時に購入した国語辞典です。
『新レインボー小学国語辞典』を選んだ基準
国語辞典にはいろいろなものがあり、どの辞書にも工夫が凝らされていて迷いましたが、
●サイズ
●収録語数
●写真・イラストの数
●発売日
を比べてみて、収録語数が多く、写真やイラストも豊富で発売日も古くない、下の3点が最終候補となりました。
ちなみに、3点ともすべての漢字にふりがな付き、フルカラーという点は同じ。
漢字ポスターなどの付録や特典もいくつか付いています。
チャレンジ小学国語辞典 第2版(ベネッセ) | 新レインボー小学国語辞典 改訂第7版(学研) | 例解学習国語辞典 第十二版(小学館) | |
サイズ | B6判 | B6判とワイド版(A5判) | B6判とワイド版(A5判) |
収録語数 | 35,600語 | 43,000語くらい?(※) | 40,900語 |
写真・イラストの数 | 1,700点 | 1,400点 | 1,100点 |
発売日 | 2020/12/15 | 2023/12/7 | 2023/11/29 |
その他 | ●気持ちを表す表現を学べるコラム、言葉の使い分けが身に着くコラムなど(60点以上) ●漢字ポスター | ●自分の気持ちにふさわしい言葉を選べるようになるためのコラム(300点以上) ●漢字ポスターなど | ●「名探偵コナンの10才までに覚えたい難しいことば1000特別版」 ●漢字ポスター |
※『新レインボー小学国語辞典 改訂第7版』には収録語数の記述が見当たりません(2024年6月15日現在)。アマゾン、楽天ブックス、学研のサイトで確認しました。第6版が1,543ページで43,300語となっているので、1,592ページある第7版も同程度ではないかと推測。
こちらで試し読みできます。
●チャレンジ小学国語辞典 第2版(ベネッセ) (26ページ分)
●新レインボー小学国語辞典 改訂第7版(学研) (26ページ分)
●例解学習国語辞典 第十二版(小学館) (18ページ分)
『新レインボー小学国語辞典』を実際に使ってみて
さて、たくさんある国語辞典を上の3点にしぼり、さらに『チャレンジ』と『新レインボー』のどちらにするかですごく悩みましたが、『新レインボー小学国語辞典』を選びました。
わからない言葉が出てきた時にすぐに調べられるようになってすごく便利、日本語学習の際にプチストレスになっていたことがひとつ解消された!と最初は喜んで、毎日の日本語学習で使っていました。
ところが…。
うちでは結局、この国語辞典を使わなくなりました。
『新レインボー小学国語辞典』を低学年のお子さんにはすすめない理由
個人的には小学校低学年のお子さんにはこの国語辞典はおすすめしないです。
以下がその理由です。
■ 言葉の説明が小学1~2年生には難しい
この辞典を実際に使ってみると、言葉の説明が小学1~2年生には難しいと感じることがとても多かったです。
たとえば、「まっさかり」という言葉。
意味として「物事の一番さかんなこと。また、そのとき」とあります。この説明、小学1~2年生にわかりやすいですか…?わかりやすいのなら問題ないですけど、息子は「さかんって何?」となりました。
この辞典で言葉の意味を調べても息子にはピンとこないことが多く、結局私がさらにかみくだいて説明しないといけないということがほとんど(辞典購入前と同じ状態…)。期待していた「意味を読む → なるほど!」とはならないことが多かったです。
息子の日本語力が低すぎる?とも考えてみましたが、『新レインボー』を使い始めた頃、息子は文章読解ドリルに問題なく取り組めていたし、国語力が未就学児レベルということはなかったと思います。
■ 意味調べが1回で完了しないことが多かった
意味調べが1回で完了しないことも結構ありました。
(これはある程度はしょうがないのかなとは思いますが)
たとえば、この辞典で「栄養」という言葉を調べると、「栄養=体の健康をたもったり、成長したりするために必要な養分」となっています。息子は「養分」という言葉がわからなかったのでさらに調べると、「養分=栄養になるもの」。
栄養=養分 → 養分=栄養、という説明です。
「様子」という言葉の意味は、「(外から見た)物事の大体の状態」となっています。
息子は「状態」という言葉がわからなかったので調べると「=物事の有様。様子」。「有様」もわからなかったので調べると「=物事の様子や状態」。
様子=状態 → 状態=様子や有様 → 有様=様子や状態、という具合です…。
ちなみに、「様子」という言葉を手持ちの『ことばのえじてん』(小学館)で調べたところ、「いろ、かたち、おおきさ、うごきなど、そとからみえるかんじ」となっていて、息子にもわかりやすい説明でした。
『ことばのえじてん』は語彙力強化のために2周しましたが、説明がわからないということはあまりなかったです。
結局、日本語学習の際には『新レインボー』だけでなく『ことばのえじてん』も並べ、まず『ことばのえじてん』で調べて収録されてなかったら、小学国語辞典で調べる、という使い方をすることにしました。でも、そんなことをしていると時間がかかってしょうがなく、いつしか『新レインボー』を使うのはやめてしまいました。
最後に
『新レインボー小学国語辞典 改訂第7版』は、
”小学1年生からでも使えるように、すべての漢字にふりがなをふっています”
と商品説明にあるので、小学1年生も対象ということ。なので、小学1年生が使ってもわかる内容を期待していました。でも、うちの場合は、言葉の意味がわからないから辞書を引いて調べているのに、その説明が難しくて結局わからないということが多かったです。
これはもちろんうちの息子にとってそうだった、ということですが、低学年では『新レインボー』の説明を難しく感じる子は多いのではないかという気がします。
低学年でも、言葉にすごく興味があったり国語が得意なお子さんであればOKかもしれません。
以上、『新レインボー小学国語辞典 改訂第7版』を実際に使ってみての感想でした。
国語辞典選びの判断材料になれば嬉しいです。
それでは、また!