こんにちは、いずみです!
今回は、語彙力をつけるために購入したドリル類のうちの1冊、『小学校6年生までに必要な語彙力が1冊でしっかり身につく本』(かんき出版)というドリルの感想を書きたいと思います。
このドリルの作りと特徴
- 言葉は学年別に分類されている
- 言い換え文が使われている
- 書き込みはせず線で結ぶ形式
●言葉は学年別に分類されている
手持ちの語彙の教材4冊のうち、学年別に分類されているのはこれだけ。他のは「気持ち・感覚を表す言葉」のように属性によって分類されています。学年別に分類されているおかげで「小1なのに小6レベルの言葉を覚えようとする」というようなことがなくて済みます。
●言い換え文が使われている
語彙の教材では覚える言葉を使った例文が載っていることが多いですが、このドリルは言い換え文 + 言葉 + 言葉の意味という構成です。ページの上部分に文(言い換え文)、真ん中に覚える言葉(各ページ7つ)、その下にその言葉の意味という配置になっています。
一つの言葉に対して、「これを言い換えると?」と考え、違った言葉で表現することは、語彙に対する理解を深め、「使える言葉」を増やす一番の近道になります。
『小学校6年生までに必要な語彙力が1冊でしっかり身につく本』(P.4)
という考えに基づいて言い換え文が使われています。
●書き込みはせず線で結ぶ形式
文と、同じような意味をあらわす言葉を線で結ぶという形式で、語句を書き込んだりする必要はありません。
例:「給食当番は、一週間ごとに替わる」と「毎週」
ちなみに、ページ数は160ページ。
収録語数は924語(1年生98語、2年生98語、3年生140語、4年生140語、5年生224語、6年生224語)。
教科書でよく使われている言葉から重要なものが選ばれています。
各ページ、下の部分に「教えるときのポイント」という親子で読むことを目的としたコラムのようなものがあります。
感じたこと
- ボリュームが少なめ
- 各学年の配当漢字以外の漢字も使われている
●ボリュームが少なめ
語彙ドリルにしてはめずらしく、厚さはこれくらい。手持ちの他の3冊と比べるとすごく薄いです。「これならいけるかも!」とやる気が出ました(私の)。
●各学年の配当漢字以外の漢字も使われている
小1~小6を対象としたドリルですが、漢字で表記できるものに関しては、小1レベルから全て漢字が使われています(ふりがなは振られています)。たとえば、1年生で覚える語彙の「一生懸命」「蒔く」「尖る」「喧嘩」「頂戴」なども漢字表記(+ふりがな)です。
漢字から言葉の意味をイメージできるように、小学校では習わない漢字もあえて掲載しています。
『小学校6年生までに必要な語彙力が1冊でしっかり身につく本』(P.7)
と書かれていますが、まだ漢字のストックが少ない低学年の子が、たとえば「頂戴」のような漢字から言葉の意味をイメージできるようになるというのは、そうできる子ばかりではないと思うし、ドリルを2~3周したくらいでは到底無理だと思います。
漢字ドリルでも国語のドリルでも、難しめの漢字・言葉が使われていたとしても少し上のレベルのもので、使用する漢字や言葉のレベルに配慮がされていると思います。
高学年の漢字を最初から使うことのメリットよりも、「漢字がたくさん。難しそう…」という印象を与えてしまい、低学年の子にはデメリットの方が大きいのではないかなと思いました。
最後に
以上、『小学校6年生までに必要な語彙力が1冊でしっかり身につく本』の感想でした。
「小学校6年生までに必要な語彙力が1冊でしっかり身につく」というのにひかれて購入しましたが、わが家のように、日本語のインプットが少なく、口語表現ももっと身につける必要があるという場合は、これ1冊では不十分だと思います。書き言葉が多めという印象なので。
言葉が学年別に分類されているのはいいと思いました。
それでは、また!