こんにちは、いずみです!
少し前から語彙力をつけるための取り組みを始めました。
今回は、語彙の学習を始めたきっかけや、今までの語彙学習(と言うほどやってないんですが…)での失敗、今どんな取り組みをしているかについて書きたいと思います。
語彙の学習を始めたきっかけ
語彙学習をした方がよさそうだと思ったきっかけの一つは、息子が話す時に「ドイツ語が混ざる割合が多いな」と頻繁に感じるようになったことですが、もう一つはある日文章読解ドリルをやっていた時のこと。文章中に息子が知らない言葉が出てきて、「わからない!」となりました。こんな文章です。
まずダンボールにストローをつけて、竹ひごを通します。つぎに、きりをつかってペットボトルのふたにあなをあけます。
この文は、ダンボール・竹ひご・きり・ペットボトルという言葉を知らなかった息子から見るとこうなります。
まず( ? )にストローをつけて、( ?? )を通します。つぎに、( ??? )をつかって( ???? )のふたにあなをあけます。
聞いたり読んだりする時に、わからない単語が少しなら文脈から推測したりでなんとかなりますが、知らない言葉が多過ぎたり、内容を理解するために重要な単語を知らないとお手上げとなってしまうんですよね。
まんがや本を読もうにも、語彙力がなくて上記のような状態になれば読む気にはならないわな…とこの時思いました。
そこで、とりあえず手持ちの『まんが 10歳までに覚えて差がつく 言葉大辞典1070』という語彙本を使おうかと思って見てみたのですが、この本に収録されている1070語中、息子が意味がわかる言葉はたったの10語、つまり99%が未知の言葉という衝撃の事実に気が付きました。
この本に収録されている1070語を10歳ですべて使いこなせている子は少ないだろうと思います。でも、99%知らない=息子の語彙力がすごく貧弱なのは間違いないので、「やばい…何かしなければ!」と語彙学習メニューを真剣に考え始めました。
語彙学習での失敗
ところで、これまでの語彙学習で失敗だったなと思っていることがあるのでシェアしたいと思います。
失敗① 基本中の基本の語彙をしっかり育ててなかった
小2の後半まで語彙を定着させるのと増やす目的で『ことばのえじてん』というのを使っていたのですが、2周したところで、覚えきれてない言葉がまだたくさんあるのに終了としてしまいました。
終了にした理由は、「ことばのえじてんに載っている言葉は、特に何かしなくても、きっとこれから自然に身についていくよね」と甘く考えていたから。そしてその頃、文章読解を早く学習メニューに加えたいと思っていたこともあり、『ことばのえじてん』を使った語彙学習を打ち切りました。でも、実際には語彙はそう簡単には増えませんでした。
息子が『えじてん』2周終了時点ではわかっていなかったのに今は知っている言葉はたしかに増えてはいます。私との会話や読み聞かせ、テレビ視聴など息子が日常生活のインプットを通して身につけてきた言葉です。
でも、わからない・知らないままになっている言葉もかなりの数あります(数百語レベルで)。ちなみに、『ことばのえじてん』に収録されている言葉は「就学前に身につけておきたいことば約3100語」となっていて、覚えなくても問題ない言葉というのはほとんどありません。
ちなみに、基本的な言葉が身についてないと、語彙を増やすのもうまくいきません。言葉の意味をわかりやすく説明しても、説明に使う簡単な言葉すらわからない、となることが多いからです。
失敗② 語彙は日本語学習を通しても増やしているつもりだったけど効果的ではなかった
語彙力は、文章読解ドリルや漢字学習をする中で身につけていっているつもりでしたが、身についてはいませんでした。息子が漢字ドリル以外のドリルをリピートすることはめったにないので、未知の言葉が出てきた時に1回意味を説明してそれっきり。言葉に出会う→忘れる、となっていました。息子がドリルを通して身につけた言葉は、おそらくかなり少ないと思います。
海外在住の小学生が語彙を増やすには?
上記の失敗を踏まえ、新たに思いついたことに取り組み始めたのですが、概ねうまくいきませんでした。
・毎日まんがの語彙本を読む ⇒失敗
・「語彙貼り紙」 ⇒失敗
・毎日の学習に語彙学習を組み込む ⇒継続中
●毎日まんがの語彙本を読む
日本語学習とは別に、すきま時間や寝る前にまんが付きの語彙本を数ページ読むことを始めてみました。定着するまで繰り返し読む予定だったのですが、購入したまんが語彙本は息子の気に入らず、反応はいまいち。しかも分厚いので、1周する頃には最初の方にやったのを忘れてるのでは?という気がして私もやる気がなくなってしまいました。
●「語彙貼り紙」
息子はまんがやTVのアニメからも言葉を吸収していて、話していると「あっ、これアニメで覚えたな」と思う言葉を使うことが増えてきました。なので、せっかく覚えた言葉を「語彙貼り紙」を使ってしっかり定着させることにしました。その名の通り、紙に覚えたい言葉を例文とセットでいくつか書いて目につきやすい場所に貼り出す、という方法です。壁に貼ってあるから目についた時にやれて負担もないので「我ながらいいアイデア!」と悦に入っていたのですが、語彙貼り紙はいつしかリビングルームの風景の一部と化して、息子は完全にスルーしていました。
●漢字学習が終わったら語彙学習をやる
「漢字学習が終わったら、残りの期間を語彙学習にあてよう」と思い付き、現在これを実行中です。
まんがなら楽しく自然に語彙を身につけられるのでは?とまんが語彙本を買ってみたり、上記のような工夫もしてみたのですが、うちの場合は、語彙学習を毎日の学習メニューに組み込み、語彙教材をリピートして確実に身につけるのが確実で効率的だという結論になりました。
語彙学習の方針
1日20分程度という限られた時間で日本語学習を行っているので、以下のような優先順位の高いものから学習することにしました。
①自分の口語表現として使えるようにしてほしい言葉
②使えなくてもいいけど、意味はわかるようにしてほしい言葉
③口語ではあまり使われないけど、書き言葉としてよく使われる言葉
①は自分の言いたいことを日本語で十分表現できるために必要な言葉、②は自分では使わなくても他人が使う可能性が高く、聞いてわからないと困る言葉、③はまんがや本を楽しむのに必要な言葉です。
ことわざや故事成語といった、知らなくてもコミュニケーションに支障のない言葉はとりあえず置いておいて、まずは①~③をしっかり身につけてもらおうと思います。
最後に
手持ちの言葉が少ないと言いたいことを十分に表現できないので、日本語でしゃべるのがめんどくさい・ストレス → 日本語でしゃべらなくなる → 使わないので日本語がどんどん退化していく、となる可能性があります。まんがを読むにしても、知らない言葉があまりにも多いと楽しめません。
日本に住んでいれば、「聞く」「話す」「読む」「書く」を毎日、かなりの量をやることになりますが、海外暮らしだと全部少ない。そのことは自覚していたつもりだったけど、うちの場合は「少ない」というより「わずか」レベルなんだと気付きました。
海外在住でも、本好きな子供さんなら読書を通しても語彙を増やしていけると思いますが、うちの子は(今のところ)自分から読書をしないので、自然なインプットだけで身につく言葉は少ないと思います。なので、語彙学習で確実に身につけていくことにしました。
数か月後に始める予定の3年生の文章読解ドリルを見てみたのですが、難易度のレベルが小2から一気に上がった印象で、語彙力がないと文章を理解するのがなかなか大変そうです。
語彙学習を続けていなかったことが悔やまれますが、今からまた取り組んでいきます。
それでは、また!