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こんにちは、いずみです!
去年購入した『新レインボー小学国語辞典 改訂第7版』を使い始めて1年以上がたちました。
毎日の日本語学習の際にこの辞典を使いましたが、個人的には小学校低学年のお子さんには『新レインボー小学国語辞典 改訂第7版』はおすすめしません。
今回は、私がそう思う理由を書きたいと思います。
あくまで個人的な感想ですが、国語辞典選びの参考になれば幸いです。
低学年のお子さんにおすすめしない理由
この辞典を低学年の子供さんにおすすめしない理由は、1年以上この辞典を使ってみて、言葉の説明が小学1~2年生には難しいと感じることがとても多かったからです。
この辞典で言葉の意味を調べても息子にはピンとこないことが多く、結局私がさらにかみくだいて説明しないといけないということがほとんど(辞典購入前と同じ状態…)。
息子の日本語力が低すぎる?とも考えてみましたが、『新レインボー』を使い始めた頃、息子は文章読解ドリルに問題なく取り組めていたし、国語力が未就学児レベルということはなかったと思います。
それから、堂々巡りとなることも結構ありました。
(これはある程度はしょうがないのかなとは思いますが)
たとえば、この辞典で「様子」という言葉を調べると、「=(外から見た)物事の大体の状態」となっています。
息子はこの説明の「状態」という言葉がわからなかったので調べると「=物事の有様。様子」。「有様」もわからなかったので調べると「=物事の様子や状態」。
様子=状態 → 状態=様子や有様 → 有様=様子や状態、という具合です…。
ちなみに、「様子」という言葉を手持ちの『ことばのえじてん』(小学館)で調べたところ、「いろ、かたち、おおきさ、うごきなど、そとからみえるかんじ」となっており、息子にもわかりやすい説明でした。
『ことばのえじてん』は語彙力強化のために2周しましたが、説明がわからないということはあまりなかったです。
結局、日本語学習の際には『新レインボー』だけでなく『ことばのえじてん』も並べ、まず『ことばのえじてん』で調べて収録されてなかったら、小学国語辞典で調べる、という使い方をしばらくしていました。でも、そんなことをしていると時間がかかってしょうがないので、『新レインボー』を使うのはやめてしまいました。
辞典選びで失敗した点
去年、国語辞典を購入するにあたっては、時間をかけていくつもの国語辞典の説明を読み込み、内容も確認し、よく検討した上で『新レインボー』を購入しました。
ただ、実際に使ってみて思うのは、「説明の分かりやすさ」に比べると他の点はさほど重要ではない、ということ。辞典選びで一番重視すべきはやはり「辞典を使う子供が理解できる説明になっているかどうか」だと思いました。
『新レインボー小学国語辞典』は非常に高評価の辞典ですが、息子にとっては言葉の説明が難しかったため、使い続けることはできませんでした。
■辞典をチェックする時のポイント
そこで、辞典をチェックする時のポイントですが、ネット書店や出版社のウェブサイトで内容を確認できるようになっている辞典がほとんどだと思うので、購入前にいくつか言葉の意味をお子さんに言ってみて、その辞典の説明ですんなり理解するかどうか試してみることをおすすめします。その際、普通名詞だと意味がわかりやすいので、抽象的な言葉で試すのがいいと思います。
あと、小1~小2の子供用に国語辞典を買うのであれば、小6まで使う前提で選ばない方がいいと思います。
最後に
『新レインボー小学国語辞典 改訂第7版』は「小学1年生からでも使えるように、すべての漢字にふりがなをふっています」と商品説明にあるので、小学1年生も対象ということ。なので、小学1年生が使ってもわかる内容を期待していました。でも、うちの場合は、言葉の意味がわからないから辞書を引いて調べているのに、その説明が難しくて結局わからないということが多かったです。
これはもちろんうちの息子にとって、ということですが、低学年では『新レインボー』の説明を難しく感じる子は多いのではないかという気がします。
低学年でも、言葉にすごく興味があったり国語が得意なお子さんであれば大丈夫かもしれません。
『ドラえもん はじめての国語辞典』や『新レインボー はじめて国語辞典 新装版』など、小学校低学年を対象に作られた国語辞典もあります。『ドラえもん~』の方は収録語数は約1万8000語で、『新レインボー小学国語辞典 改訂第6版』の半分以下です。
低学年のお子さんのために購入するのであれば、そちらも見てみてもいいかもしれません。
そして、『新レインボー』に限らず、購入を考えている辞典の言葉の説明がお子さんにとってわかりやすいものになっているかどうか、お子さんと一緒に確認してみることをおすすめします。
それでは、また!