こんにちは、いずみです!
日本語学習の中でも、漢字学習ってなかなか大変ですよね。
特に「書き」の練習にはすごく時間を取られます。
在住国に永住することが決まっている方の中には、「うちの子に漢字の書きって本当に必要?」と思ったことがある方もいるのではないでしょうか?
うちは、あることがきっかけで、漢字学習で「書き」はもうやらないことにしました。
今回はその件について書きたいと思います。
漢字の「書き」をやらないことにしたきっかけ
今年になって息子の習い事が2つ増え、練習時間の確保も必要になりました。
練習をルーティンにしようとする中で息子と険悪になり、習慣化して2年たっていた日本語学習までうまくいかなくなってしまいました(今はまた元通りになっています)。
その時、「反抗期ってこんな感じ…?」というのを疑似体験。
反抗期だけでなく、学年が上がるにつれて学校の勉強も難しくなっていくし、友達と過ごす時間もますます大事になっていくはず。息子が素直に日本語学習に取り組んでくれるのは、あと2年かもしれないし1年かもしれない(もっと少ない…?)、限られた時間を不必要な学習に使っている場合ではないと思いました。
それで、息子にとって必要なのか前々から疑問を感じていた漢字の「書き」を、思い切ってやらないことに決めました。
漢字の「書き」をやらなくていいと考える理由
以下が、うちの子の場合、漢字の「書き」はやらなくてもいいと考えた理由です。
①うちの子には「書き」は必須ではない
「漢字を書けることって、うちの子にとって本当に必要…?」というのは、漢字学習を始めて以来、たびたび自問していました。日本語学習の目的は、わが家の場合「私(母親)や日本の親戚と日本語でコミュニケーションを取るため」。「書き」の習得は必須でも必要でもありません。
最重要なのはスピーキング力なのですが、「読み」の力もつけたいと思っているのは、本やマンガを読めれば日本語インプット源が増えることと、もし息子が先々「うるせーな!」とか言うようになって、この子と日本語学習なんかやってられないわ!となっても、マンガだけでも読んで細々と日本語とつながってくれたら、と思っているからです。
ちなみに、私の夫(日本語は初級レベル)は日本の会社ともたまに取引があるのですが、コミュニケーションは基本的に英語。たまに日本語でメールがきてもGoogle翻訳などを駆使してなんとかなっており、15年以上困ったことはありません。
また、日本の大学に研究者(理系)として6年ほど勤務していたある知人は、英語ができて、日本語もものすごく流暢に話すのですが、「日本語は書けないし読むのも苦手。でもなんとかなってる」と言っていました。
②限られた時間はより優先順位の高い学習に使いたい
息子にできるだけ長く日本語学習を続けてもらいたいので、学習は息子の負担にならない量・内容を心掛け、15~20分程度で終わるメニューにしています。なので、何もかもやるというわけにはいきません。
日本生まれ・日本育ちの私ですら、海外暮らしだと「日本語で(手書きで)何か書かないといけない機会」というのはほとんどありません。日本大使館に何か申請したりする時くらいでしょうか。ドイツで育つ息子にとって、「漢字を書ける」というのは私以上に必要のないスキルです。そこに時間と労力をかけるのはもったいないと思いました。
本当に必要な学習だけにリソースを集中させれば、より短時間で学習を進めることができ、目標としているレベルに速く近づけます。
うちの場合は、読める字や語彙を増やすこと、読解力をつけることが最重要だし、それだって全然簡単ではないので、そこに集中的に時間を使いたいと思いました。
最後に
現在、漢字を書くことをまったくしてないわけではありませんが、「書き」はあくまで漢字の形と読み方・意味を結びつけるためにごくたまにやるだけで、漢字を書けるようになるための練習に時間を使うことはしていません。
いざやめてみると、なぜ私はもっと早くそうしなかったんだろうと不思議な気さえします。2年以上「漢字を書くってうちの子に必要?」とモヤモヤしていたので。ただ、うちの息子の場合、いったんやめてしまうと、もし後になって「やっぱ書くこと大事!」となっても後戻りは難しそうなので、なかなか決断できませんでした。
【追記】
「書き」をやめて1年近くがたちましたが、やめたことに(今のところ)後悔はありません。
読みだけなので漢字学習は半年くらいで終わるし、語彙を増やすことや読みなど、息子にとってもっと優先順位の高い学習に時間をかけることができるので、よかったと思っています。
それでは、また!